2012年7月24日火曜日
【ゲーム論】デジモンワールド・リデジタイズ
スペック
正式名称:デジモンワールド Re:Digitize
発売日:2012年7月19日
プラットホーム:PSP
ジャンル:デジタル育成RPG
メーカー小売希望価格:5,230
ダウンロード版:5,230
プレイ人数:1~4人
CERO:A
【感想】
この作品はリメイク作品となるので、その点も含めて考えていく。私はPS版デジモンワールド(以降、初代と呼ぶ)をプレイしてたので、この作品は特に期待していた。もし初代が気になる人がいれば、入手は難しいかもしれないが手に入れて遊んでほしい。
ストーリー
さて、本作品については一応RPGとジャンルにあるがストーリーはおまけのようなものと考えてよいと思われる。私もこの記事を書くにあたり、1度ストーリーをクリアしてから書いているのだが、個人的にはあまりストーリーに思い入れがない。少々辛口になってしまうのだが、キャラの性格や行動をもっと生かしたものを多く入れてほしかったというのが本音である。せっかくヤスダスズヒト氏がデザインしたのであるから、たとえば、キャラの心情・感情を表すようなイベント、キャラの背景などを入れるとストーリーが盛り上がったのではないかと思う。特にストーリーで感じたのが、主人公の無口さが印象深い。全くしゃべらないというわけではないが、会話の受け答えが選択になっているからか主人公の性格・行動がプレイヤーによって左右されてしまうのである。このシステムが悪いということではなく、多用しすぎているのが少し問題と言える。加えて通常の会話が少ないのでよけいにそれが目立ってしまっている。CVもつかっているのだから雑談的な会話や個人の考察なども入れるとキャラが生きてくるのではないだろうか。
育成
このゲームのメインといえる。やはりデジモンワールドといえば、デジモンの育成である。本作では究極体までいけるので初代が完全体までだったのに比べると育てられるデジモンの数も増えている。加えてアニメとのクロスオーバーもあり、その点は私たち世代に向けた製作者側の意向だろう。
育成システムは初代の方法を受け継ぎつつ、ミニゲームによってステータス上昇幅が変化する。一部ミニゲームは厳しいものもあるが、不可能なほどではないので積極的にミニゲームによる育成がメインとなってくる。そしてデジモンといえば進化である。進化には進化条件があり、その条件をいくつか満たすと進化して強くなっていく。同じデジモンでも進化が複数に分かれるので、どの条件で進化するのかを探りながらやるのが個人的に楽しいと思う。ただ、作業になりがちなのが育成ゲームの難点ともいえるので、愛情を持ってデジモンを育ててあげることが大切だ。
以上、「デジモンワールド・リデジタイズ」についての記事を書いたが、このゲームの本質はやはりデジモンを育成するところにある。それだけでも買う価値はあると思う。昔の"デジヴァイス"を思い出してやるというのも一興であろう。また、はじめてデジモンに触れる人にもデジモンというのがどういったものかを知るにはよい題材といえる。
最後に勝手な要望であるが、もし2作目を作る際は過去の過ちを繰り返さないでほしい。このゲームの育成システムを利用して作ってもらいたい。また本作から改善できるとこる思うのでそれを生かして開発を進めてくれることを願う。
執筆 water
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